アラサーで婚約破棄されたら女はどうなるのか?【玉子サマ10】
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ギラギラ男子が苦手です。
婚活歴5年で1勝80敗。
負け婚活から一転、
逆転師匠となりましたICHIKAです。
「婚活女子の7割が大恋愛を引きずっている説」とうとう10話目に突入です!
お相手は、会社経営中の王子様。
ならぬ玉子サマです。
結婚を延期しよう。
いよいよ顔合わせというタイミングになって、私を拒絶し始めた玉子サマは最終勧告をだした。
↓突然の婚約破棄、その原因はこちら
私は混乱で泣きじゃくる。
より一層怪訝な顔をする玉子サマ。
それから数日話し合ったが玉子サマは、
先には進めないの一点張り。
別れるの??と聞くと
そうするしかないだろね。と言われた。
一番苦しいのは「なぜここまで人を巻き込んだ今、終わらせようとするのか」それほどの理由がいまいち伝わってこなかった。
一方、様子がおかしいと感じた母から電話が続いていた。
もう受け入れるしかない。
決意して母に伝えた。
ごめんなさい。
顔合わせは出来なくなりました。
婚約も流れると思う。
母は混乱していた。
あの時の絶望感は今だに覚えている。
最悪の事態。玉子サマの不思議な反応。
翌日、再度話合った。
仕事があるからと車で話すことになった。
母はショックを受けていたし、父は激高していた。
私は憔悴していた。
でも玉子サマだけがひとり清々しい顔をしていた。
そしてこう言った。
ありがとう、
俺の気持ちを優先してくれて。
あ…そういう事だったのか。
玉子サマが伝えていたモヤモヤが今ようやくわかった。
婚約破棄してでも優先したかった事。
支配欲の強い彼は、自分の考えを絶対的に優先させる私が好きだった。
しかし結婚を決めたあたりから流れの中心が私に変わった。
結婚を決めたこと、
玉子両親の興味、
指輪や顔合わせ・・・。
俺の考えは後回しか?
これは俺の望んだ形じゃない。
併せて私の両親に気を使うのもストレスだった。
確かに。
玉子サマは自分中心の世界が大好きな人だ。
逆をいうと別の世界に加わる時のアウェイ感が嫌いなのだ。
後輩ばかりとつるんでいるのもそれが理由だろう。
会社員を経験せず、父の会社の役員となった点も影響しているかもしれない。
今までの彼を見ればわかる事だった。
でも目を背けていた。
別れたくなかったから。
苦しんだのは私だけではない。彼の苦しみもあった。
もちろん自分勝手な理由だけではない。
会社の経営が少し傾きかけていた事、
跡取り役員に反発する者たち、
それなのに羽振りのよいことを言う両親、
浮かれて贅沢ばかり言う私。
経営のプレッシャーに加えて家族を支えるプレッシャーが一挙に加わった。
味方もおらず玉子サマも苦しんでいたのだ。
幸せにしてほしいの一心で、彼を幸せにすることを後回しにしていた。
いかに自分勝手だったか思い知らされた。
久しぶりに玉子サマとまともに話ができ、彼もホッとしていた。
ケンカで辛い時ほど、自分の想いから離れてみよう。驚くほど相手の想いがわかる時がある。
話がひと段落した頃、LINEが鳴った。
友だちのLINEだろう、画面を覗きこんで玉子サマはにっこりした。
その顔を見てホッした。
最近、私と話すとき厳しい顔ばかりだったから。
ごめんなさい。
これから頑張って、あなたを笑顔に戻すよ。
そう思った時、彼の座席側のスモークガラスに携帯の文字が反射していた。
「うん!好きだよ♡
彼女、終わったの?」
鳥肌がたった。
長くなったので今日はここまで。
また明日、よかったら見にきてください。
皆さま明日もよい一日を♪
本日もお付き合いくださりありがとうございました。
❤ICHIKA❤
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